腰痛は年齢や性別を問わず多くの人が悩まされる不調のひとつですが、その原因は一つではありません。長時間の座り姿勢、運動不足、姿勢のクセ、冷えや疲労の蓄積など、日常のささいな習慣が積み重なることで腰に負担がかかり、痛みとして現れます。腰が痛いからといって腰だけを揉んでも一時的に楽になるだけで、根本的な改善につながらないケースも少なくありません。そこで重要になるのが、腰痛の原因に合わせてツボを使い分け、マッサージと組み合わせてケアするという考え方です。腰痛に関係するツボは、腰そのものだけでなく、脚・お尻・足など全身に点在しており、これらを適切に刺激することで血流が改善し、筋肉の緊張がゆるみやすくなります。本コラムでは、腰痛のタイプや生活習慣に着目しながら、腰痛に効くツボと原因別マッサージの考え方をわかりやすく解説していきます。
腰痛に効くツボを解説|原因別マッサージ腰痛改善の要となる主要ツボ
腰痛改善の要となる主要ツボ委中(いちゅう)——腰と膝裏をつなぐ要のツボ

委中のツボから太もものハムストリングスをマッサージ
委中(いちゅう)は膝裏の中央に位置し、「腰痛にはまず委中」と言われるほど代表的なツボです。一見、腰から離れた場所にあるように感じますが、東洋医学では腰から脚へとつながる経絡上にあり、腰部の緊張や血流の滞りと深く関係しています。長時間の座り姿勢や立ち仕事が続くと、太もも裏から膝裏にかけての筋肉が硬くなり、その影響が腰へ跳ね返ることで痛みが出やすくなります。委中をマッサージで刺激すると、ハムストリングスの緊張がゆるみ、骨盤の動きがスムーズになり、結果として腰への負担が軽減されます。腰そのものを強く押さなくても、遠隔からアプローチできる点が大きな特徴です。特に「動き始めに腰が重い」「立ち上がるときに違和感が出る」といったタイプの腰痛に適しており、セルフケアとしても取り入れやすい重要なツボです。
腰痛改善の要となる主要ツボ腎兪(じんゆ)——慢性的な腰の重だるさに
腎兪(じんゆ)は腰部、背骨の左右に位置するツボで、慢性的な腰の重だるさや疲労感に深く関与します。腎兪周辺は腰を支える深層筋が集まるエリアであり、血流が低下すると筋肉が回復しづらくなり、鈍い痛みが続きやすくなります。特に冷えや疲労の蓄積、睡眠不足が重なると、この部分が硬く張りやすくなります。マッサージによって腎兪を刺激すると、腰部全体の血行が促進され、筋肉が内側から温まり、重だるさが抜けやすくなります。また、腎兪は体力や回復力とも関係が深いとされており、慢性腰痛の土台づくりとして欠かせないツボです。セルフケアでは強く押しすぎず、手のひらで温めるように刺激するのがポイント。腰痛が「ずっと残っている感じ」の人ほど、継続的にケアしたいツボです。
腰痛改善の要となる主要ツボ志室(ししつ)——疲労型・冷え由来の腰痛に
志室(ししつ)は腎兪のやや外側に位置し、疲労型や冷えによって起こる腰痛に効果が期待できるツボです。体力を消耗している状態や、エアコンによる冷えが続くと、腰まわりの筋肉は防御反応として固まりやすくなります。その結果、動かすと痛む・朝起きたときに腰が重いといった症状が出やすくなります。志室をマッサージでほぐすことで、腰部の深層まで血流が行き渡り、筋肉の回復力が高まります。特に「疲れると腰が痛くなる」「季節の変わり目に腰痛が出やすい」といった人に適しています。腎兪とセットで刺激することで、腰全体が安定しやすく、冷えによる腰痛予防にもつながります。強い刺激よりも、呼吸に合わせてじんわり圧をかけるケアが効果的で、リラックス効果も高いツボです。
腰痛に効くツボを解説|原因別マッサージ姿勢・動作と相性の良いツボ
姿勢・動作と相性の良いツボ殷門(いんもん)——長時間座り姿勢による腰痛に

殷門はハムストリングスにあります。腰痛にハムストが良いのも、殷門のたツボが所以
殷門(いんもん)は太もも裏の中央付近に位置し、長時間の座り姿勢によって起こる腰痛と深く関係するツボです。デスクワークや車の運転が続くと、股関節が曲がった状態で固定され、太もも裏の筋肉が常に引き伸ばされます。この緊張が続くと骨盤の動きが制限され、腰部への負担が増加します。殷門をマッサージで刺激すると、ハムストリングスの緊張がゆるみ、骨盤が自然に起きやすくなるため、腰へのストレスが軽減されます。特に「座っていると腰が重くなる」「立ち上がるときに腰が固まる感じがする」といったタイプの腰痛に適しています。腰そのものを強く押さずに改善を狙えるため、慢性的な腰痛のセルフケアとしても取り入れやすいツボです。
姿勢・動作と相性の良いツボ環跳(かんちょう)——お尻の硬さが原因の腰痛
環跳(かんちょう)はお尻の深部に位置し、腰痛の原因がお尻の筋肉の硬さにある場合に非常に重要なツボです。臀部の筋肉は体重を支える役割が大きく、ここが硬くなると骨盤の動きが悪くなり、結果として腰に過剰な負担がかかります。特に歩行量が少ない人や、片脚重心のクセがある人は、環跳周辺がガチガチに固まりやすい傾向があります。マッサージで環跳を刺激すると、臀筋の深層までアプローチでき、股関節の可動域が広がり、腰の動きが軽くなります。「腰をひねると痛い」「片側だけ腰がつらい」といった左右差のある腰痛にも効果的です。セルフケアでは体重を乗せるように圧をかけると、深部まで刺激しやすくなります。
姿勢・動作と相性の良いツボ太衝(たいしょう)——反り腰・緊張型腰痛の調整
太衝(たいしょう)は足の甲にあるツボで、反り腰や緊張が強いタイプの腰痛に適しています。反り腰の人は無意識に腰や太もも前側に力が入りやすく、筋肉が常に緊張した状態になっています。この緊張が続くと腰部が圧迫され、痛みや違和感が慢性化しやすくなります。太衝を刺激すると、過剰な筋緊張がやわらぎ、身体全体の力が抜けやすくなります。また、自律神経のバランスにも関与するため、ストレスが原因で腰が張りやすい人にも効果的です。マッサージでは、親指でゆっくりと円を描くように刺激し、呼吸と合わせることで調整効果が高まります。腰を直接触らずに、姿勢と緊張のクセを整えられる点が大きなメリットです。
腰痛に効くツボを解説|原因別マッサージツボ+マッサージで腰痛を根本改善
ツボ+マッサージで腰痛を根本改善ツボ刺激で深層筋がゆるみ血流が回復

ツボ押しも大事ですが、梨状筋、中殿筋、小殿筋も大事
腰痛が慢性化する大きな要因の一つが、深層筋の緊張と血流不足です。腰まわりの筋肉は体を支える役割が強く、無意識に力が入りやすいため、表面をほぐすだけではコリが残りやすい特徴があります。委中・腎兪・志室・殷門などのツボは、筋肉の硬結ポイントと重なることが多く、的確に刺激することで深層までゆるみが届きます。ツボ刺激によって筋肉の緊張が解けると、圧迫されていた血管が広がり、腰部全体の血流が回復しやすくなります。血行が改善すると酸素や栄養が行き渡り、疲労物質も流れやすくなるため、腰の重だるさや痛みが和らぎます。マッサージと組み合わせることで、点と面の両方からアプローチでき、腰痛の改善スピードと持続性が高まります。
ツボ+マッサージで腰痛を根本改善腰と股関節を連動させるケアが重要
腰痛を根本的に改善するには、腰だけでなく股関節との連動を意識したケアが欠かせません。股関節の動きが悪くなると、その代償として腰が過剰に動き、痛みが出やすくなります。特に座りっぱなしの生活では股関節が固まり、骨盤の可動域が狭くなりがちです。環跳や殷門など股関節まわりに関係するツボを刺激し、マッサージでお尻や太ももをゆるめることで、腰と股関節の動きが自然につながります。その状態で軽い動的ストレッチを加えると、骨盤がスムーズに動き、腰への負担が大きく軽減されます。腰痛がある人ほど「腰を守ろう」と力が入りがちですが、連動性が回復すると無理なく動ける身体に変わっていきます。
ツボ+マッサージで腰痛を根本改善セルフケアとマッサージ施術の使い分け
腰痛対策では、セルフケアと施術を適切に使い分けることが重要です。セルフケアのツボ押しは、日常的に溜まる軽い疲労をリセットし、腰痛を予防するのに非常に有効です。一方で、長期間続く腰痛や、動作時に痛みが出るケースでは、深層筋の硬さや骨盤の歪みが強く、自分では届かない部分が残りやすくなります。その場合は、プロのマッサージによる施術で、ツボと筋肉の両方に的確にアプローチすることが改善への近道です。一度しっかり整えることで、セルフケアの効果も格段に高まり、腰痛が再発しにくくなります。日常はセルフケア、リセットは施術という使い分けが、腰痛を長引かせないための理想的なバランスです。
腰痛に効くツボを解説|原因別マッサージまとめ
腰痛を改善するためには、痛みのある部分だけを見るのではなく、姿勢や動作、筋肉の使い方まで含めて整えていくことが大切です。委中・腎兪・志室といった腰痛の基本となるツボに加え、殷門や環跳、太衝など原因に応じたツボを組み合わせることで、腰への負担は大きく軽減されます。ツボ刺激とマッサージを併用することで、深層筋までしっかりゆるみ、血流が回復し、腰と股関節の連動性も高まります。セルフケアを続けることで腰痛予防は可能ですが、慢性的な痛みや繰り返す腰痛は、深部のコリや身体のクセが強く、自分では整えきれないことも多いものです。そうした場合は、専門的な視点で全身を整える施術を取り入れることで、改善スピードと安定感が大きく変わります。りおん式整体改善コースでは、ツボ理論とマッサージを組み合わせ、腰痛の原因を見極めながら根本から整えていきます。腰痛を我慢する毎日から抜け出したい方は、一度身体をリセットしてみてください。
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