冬になると、急激に増えるのがギックリ腰です。特に寒波が続く年は、腰痛の相談件数も明らかに増加します。寒さによって筋肉は収縮し、血流が低下し、柔軟性を失います。普段であれば問題にならないような動作――例えば、靴下を履こうと少しかがんだ瞬間、荷物を持ち上げた瞬間――そのわずかな動きが引き金となり、「グキッ」という鋭い痛みが走ります。この瞬間、多くの方は「骨がズレたのでは」「椎間板がおかしくなったのでは」と不安になります。しかし、一般的なギックリ腰の多くは骨の異常ではありません。実際、病院でレントゲンを撮っても「異常なし」と言われ、湿布が処方されるだけというケースがほとんどです。では、何が起きているのか。ギックリ腰の正体は、筋肉の損傷、いわば肉離れのような状態です。本記事では、冬に起こりやすいギックリ腰の正しい理解と、腰痛を未然に防ぐための具体的な対策について、マッサージ現場の視点から整理していきます。
冬のギックリ腰と腰痛対策冬のギックリ腰の正体
冬のギックリ腰の正体ギックリ腰は骨ではなく筋肉の損傷

ギックリ腰は安静に
ギックリ腰と聞くと、「骨がズレた」「関節が外れた」というイメージを持つ方が少なくありません。しかし実際には、ほとんどのケースで骨そのものに異常はありません。ギックリ腰の多くは、腰部の筋肉や筋膜が急激な負荷に耐えきれず、微細な断裂を起こした状態です。いわば太ももに起こる肉離れと同じ現象が、腰で起きていると考えると分かりやすいでしょう。そのため、レントゲン検査では骨に異常が映らず「問題なし」と言われるのです。しかし、筋繊維が損傷すると炎症が起こり、腫れや発熱反応が生じます。この炎症が神経を刺激し、強烈な痛みとして感じられます。つまり、痛みの正体は“炎症による神経刺激”です。ここを理解せずに強いマッサージをしてしまうと、炎症をさらに悪化させる可能性があります。まずは骨ではなく筋肉損傷であるという事実を正しく理解することが、腰痛への適切な対応の第一歩になります。
冬のギックリ腰の正体寒さが腰痛を悪化させるメカニズム
冬にギックリ腰が増える最大の理由は、寒さによる筋肉の硬直です。気温が低下すると血管は収縮し、血流が減少します。血流が悪くなると筋肉へ十分な酸素や栄養が届きにくくなり、筋肉は柔軟性を失い、短縮した状態になります。いわば、ゴムが冷えて硬くなっているような状態です。この状態では、通常なら耐えられる負荷でも限界を超えやすくなります。さらに寒い環境では身体を守ろうと無意識に力が入り、腰回りの筋肉が常に緊張しているケースも少なくありません。その結果、可動域が低下し、関節の動きも制限されます。可動域が狭くなった状態で急に前屈したり、ひねったりすると、筋肉に瞬間的な強いストレスがかかり損傷につながります。つまり、寒さは「血流低下」「筋肉短縮」「可動域低下」という三重の悪条件を作り出し、些細な動作でもギックリ腰へ発展しやすい身体環境を作ってしまうのです。
冬のギックリ腰の正体「一発で治る」は本当か?
「ゴッドハンドに施術してもらったら一発で治った」という話を耳にすることがあります。しかし、筋肉が実際に損傷している場合、その損傷自体が瞬時に修復されることはありません。組織の修復には自然治癒の時間が必要です。一般的に炎症のピークは発症から2〜3日ほど続き、その後徐々に落ち着いていきます。この回復過程を無視して「一発で完治する」ということは、生理学的に考えて現実的ではありません。ただし、痛みが軽減することはあります。痛みとは神経への刺激の強さで感じ方が変わります。周囲の筋緊張を緩めたり、神経への圧迫を和らげたりすることで、痛みの感じ方を抑えることは可能です。その結果、「治った」と感じることはあります。しかしそれは損傷そのものが消えたわけではなく、あくまで痛みのコントロールができただけです。腰痛、とくにギックリ腰において大切なのは、派手な表現に振り回されず、自然治癒を前提に冷静に対応することです。過度な期待よりも、正しい理解こそが再発防止につながります。
冬のギックリ腰と腰痛対策ギックリ腰になった直後の正しい対応
ギックリ腰になった直後の正しい対応絶対にやってはいけないこと

ギックリ腰の炎症期に患部を強くマッサージは絶対にダメ
ギックリ腰を発症した直後、最も重要なのは「悪化させないこと」です。まず絶対に避けるべきなのが、炎症期に患部をマッサージすることです。筋繊維が損傷し、内部で炎症反応が起きている状態で強く揉んだり押したりすると、出血や炎症が拡大し、回復を遅らせる原因になります。腰痛だからといって反射的にマッサージを受けるのは危険です。また、「動いた方が早く治る」と考えて無理にストレッチをしたり、腰をひねったりするのも逆効果です。損傷部位はまだ修復が始まっていないため、再び負荷をかければ傷口を広げることになります。さらに、強揉みを求めるのも避けるべきです。強刺激は炎症部位にさらなるストレスを与え、痛みを増幅させる可能性があります。ギックリ腰直後は“攻める”タイミングではありません。まずは炎症を抑え、組織が回復に向かう環境を整えることが最優先です。
ギックリ腰になった直後の正しい対応安静と炎症管理が最優先
ギックリ腰直後の基本対応は、安静と炎症管理です。発症から約72時間は炎症期と呼ばれ、組織が損傷修復の準備をしている重要な時間帯です。この期間は無理に動かず、痛みの出ない姿勢で安静を保つことが大切です。炎症を抑える目的で冷却を行うのも有効です。保冷剤や氷嚢をタオル越しに当て、10〜15分程度を目安に行います。長時間の冷やしすぎは血流を過度に低下させるため注意が必要です。湿布も同様に、炎症を抑える補助的な役割があります。ただし湿布自体が治すわけではなく、あくまで炎症コントロールの一環です。多くの場合、3日ほどで炎症のピークは落ち着き、徐々に動ける範囲が広がってきます。この「3日間」をどう過ごすかで回復スピードは大きく変わります。焦らず、自然治癒力を信じて身体に回復の時間を与えることが、結果的に早期回復につながります。
ギックリ腰になった直後の正しい対応施術できる部位・できない部位
ギックリ腰になったからといって、すべての施術が禁止されるわけではありません。重要なのは「患部に直接刺激を与えないこと」です。炎症が起きている腰部そのものへのマッサージは避けるべきですが、周囲や関連部位へのアプローチは状況に応じて可能です。例えば、お尻や太もも、背中上部など、痛みが出ない範囲で緊張を緩めることで、間接的に腰への負担を軽減できる場合があります。ただし、これも炎症が強い初期段階では慎重に判断する必要があります。骨盤周囲の本格的な調整や可動域改善の施術は、炎症が落ち着いた回復期に入ってからが適切です。目安としては発症後3日以降、痛みが軽減し動ける範囲が広がってきたタイミングです。回復期には、硬くなった骨盤周囲や股関節の可動性を取り戻すことで、再発予防につなげることができます。重要なのは、タイミングを誤らないこと。腰痛へのマッサージは、時期と部位の見極めがすべてと言っても過言ではありません。
冬のギックリ腰と腰痛対策冬のギックリ腰を防ぐために
冬のギックリ腰を防ぐために腰周りを硬くしない習慣

骨盤周りをマッサージする事で腰に柔軟性を
冬のギックリ腰を防ぐために最も重要なのは、腰周りを“硬い状態のまま放置しない”ことです。特に鍵になるのが骨盤周囲の柔軟性です。腰そのものが痛むからといって、腰だけが問題とは限りません。実際には骨盤を支える臀部筋群や股関節周囲の筋肉が硬くなり、可動域が制限された結果、腰に負担が集中しているケースが非常に多いのです。股関節が動かないと、本来そこで吸収されるはずの動作ストレスが腰部へ直接伝わります。さらに寒さで血流が低下すると、筋肉は弾力を失い、伸び縮みしにくくなります。この状態で前屈や中腰動作をすると、筋繊維に急激な負荷がかかり損傷リスクが高まります。日常的に股関節を動かす、骨盤周囲を温める、定期的にマッサージで血流を促すなど、硬くしない習慣こそが最大の予防策です。冬は特に「動かさないこと」がリスクになります。意識的に循環と柔軟性を保つことが重要です。
冬のギックリ腰を防ぐために慢性腰痛の段階で整える重要性
ギックリ腰は突然起こるように見えますが、多くの場合は慢性的な硬さの蓄積が引き金になっています。日々のデスクワーク、運動不足、寒さによる血流低下。これらが積み重なり、腰部や骨盤周囲の筋肉は徐々に弾力を失っていきます。そしてある日、些細な動作で「グキッ」と損傷が起こるのです。つまり、ギックリ腰は“結果”であり、その前段階は慢性腰痛や違和感として既に現れています。この段階で整えておくことが何より重要です。マッサージは血流を改善し、筋肉の緊張を緩和することで予防的な役割を果たします。硬さを溜め込まないことが、損傷リスクを下げる最大のポイントです。「なってから治す」ではなく、「ならない状態を維持する」という視点が不可欠です。特に冬場は筋短縮が進みやすいため、慢性腰痛の段階でケアを始めることが、結果的にギックリ腰を遠ざける最短ルートになります。
冬のギックリ腰を防ぐために冬こそ根本改善を
冬はギックリ腰や慢性的な腰痛が増える季節ですが、実は「根本改善」に取り組む絶好のタイミングでもあります。寒さによって血流が低下し、筋肉が縮こまりやすくなるため、そのまま放置すれば痛みは再発しやすくなります。しかし逆に言えば、寒さ対策と姿勢バランスの見直しを徹底すれば、戻りにくい身体を作ることが可能です。まず重要なのは保温です。腰・骨盤周囲を冷やさないことは基本中の基本です。そして次に大切なのが、骨盤の傾きや重心バランスを整えること。骨盤が前傾・後傾に偏ると、腰部の筋肉に常に過剰な緊張がかかります。これが冬場の筋短縮と重なれば、再び損傷リスクは高まります。整体は、この構造的バランスを整える役割があります。一方でマッサージは、血流を促し、筋肉の柔軟性を保つ役割を担います。どちらか一方ではなく、構造調整と循環改善の両立こそが、冬に負けない腰を作る鍵です。痛みが出てから対処するのではなく、寒い季節だからこそ、予防の視点で身体を整えていくことが本当の意味での改善につながります。
冬のギックリ腰と腰痛対策まとめ
冬に増えるギックリ腰。
まず覚えておいてほしいのは、「一発で治す方法は存在しない」という事実です。ギックリ腰は骨の異常ではなく、筋繊維の損傷です。つまり肉離れと同じであり、基本は自然治癒です。どれだけ優れた施術者であっても、損傷した筋繊維そのものを瞬時に修復することはできません。
大切なのは、正しい経過を辿ること。炎症期に無理にマッサージをするのは絶対にNGです。強く揉むことで炎症は悪化し、回復が長引く可能性があります。まずは安静と炎症管理。これが基本です。
そして本当に重要なのは、「なってから」ではなく「ならない身体を作ること」。
慢性的に腰が硬い状態を放置していれば、冬の寒さをきっかけに再発するリスクは高まります。
慢性的な腰の重だるさや張りを整えたい方には、血流改善を重視した
「りおん式もみほぐし」
がおすすめです。筋肉の柔軟性を保ち、硬さを溜め込まない身体作りをサポートします。
そして、骨盤バランスや姿勢から見直し、ギックリ腰の再発予防まで視野に入れるなら、
マッサージ+運動療法を組み合わせた
「りおん式整体改善コース」
が適しています。構造と循環の両面から整えることで、戻りにくい身体を目指します。
冬のギックリ腰は偶然ではありません。
今の身体の状態が、そのまま結果になります。
だからこそ、予防こそが最大の対策です。
メニュー紹介
ほぐし処りおんは、新栄町駅徒歩6分の肩こり・腰痛・ひざ痛改善サロンです。24時間・土日祝も営業。運動療法を用いた【りおん式整体改善コース】が初回半額。深部からほぐす独自手技や豊富なメニューを提供。簡単予約&キャッシュレス決済対応。
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