肩こりは現代人が抱える不調の中でも特に多く、デスクワークやスマホ操作による姿勢の崩れ、ストレス、運動不足など、さまざまな要因が複合的に関わっています。肩こりが続くと血流が悪くなり、首・肩甲骨まわりの筋肉が固まり、呼吸が浅くなることでさらに姿勢が乱れるという悪循環に陥りがちです。これを断ち切るには、単にほぐすだけでなく、原因となる筋緊張や神経の乱れに直接アプローチすることが重要です。そこで効果を発揮するのが、ツボを活用したマッサージです。肩こりに関係するツボは、肩や背中だけでなく腕・手にも多く存在し、筋肉のこわばりを和らげ姿勢改善の土台をつくる役割があります。ツボ刺激は深部の筋硬結にも届きやすく、肩甲骨周辺の可動域向上にもつながるため、肩こりの根本改善に最適な方法の一つです。本コラムでは、肩こりに特に効果が期待できるツボと、マッサージとの組み合わせによるケア方法をわかりやすく解説します。
肩こりに効くツボで巡り改善!マッサージ法肩こり改善の要となる主要ツボ
肩こり改善の要となる主要ツボ肩井(けんせい)——血行を一気に促す代表ツボ

肩井は肩こりのマッサージでは基本の基本です
肩こりで最も触れられる頻度が高いツボが「肩井(けんせい)」です。肩の上部、首と肩のちょうど中間に位置し、僧帽筋の緊張が集中しやすいポイントとして知られています。デスクワークやスマートフォンの長時間使用によって肩が前に巻き込まれると、この部分の筋肉が強く張り、血流が大きく低下します。肩井を適切に押圧すると、固まった筋線維がゆるみ、肩甲骨まわりの可動域が広がり、滞っていた血行が一気に促されます。肩こりによる重だるさだけでなく、呼吸の浅さや姿勢の崩れにも関与するため、ケアするメリットは非常に大きいツボです。マッサージでは、指を垂直に沈めるように圧をかけることで効果が最大化されます。セルフケアでも届きやすい場所のため、肩こりが慢性化している人ほど、こまめに刺激しておきたい代表的なポイントです。
肩こり改善の要となる主要ツボ天柱・風池——首こり・頭痛にも効く後頭部ライン
首こりや肩こりが強い方は、後頭部の付け根にある「天柱」「風池」が硬くなっていることが非常に多く見られます。天柱は後頭部中央寄り、風池はその外側に位置し、首から頭へ向かう血管・神経が集まる重要なラインです。猫背姿勢が続くと首の付け根に負担がかかり、これらのツボ周辺がパンパンに張り、頭痛・眼精疲労・集中力低下などの不調につながります。マッサージでこのラインを適切にゆるめると、後頭下筋群の緊張がとれ、頭への血流が改善し、首の可動域も広がります。また、深い呼吸がしやすくなるため、自律神経の安定にも寄与します。強く押すのではなく、指先でじっくりと溶かすように圧をかけるのがポイントです。肩こりに加えて首の違和感や頭重感がある方に、特に欠かせないツボ群と言えます。
肩こり改善の要となる主要ツボ合谷——腕から肩へつながる万能ポイント
手の甲にある「合谷(ごうこく)」は、肩こりケアの中でも意外なほど効果を発揮する万能ツボです。親指と人差し指の骨が交わるくぼみに位置し、腕から肩へつながる筋膜ラインに影響を与えるため、デスクワークで腕を使い続けている方には大きなメリットがあります。肩こりは肩そのものだけが原因ではなく、前腕のこわばりや手指の緊張によっても引き起こされます。合谷を刺激すると、この腕〜肩ラインの張りがゆるみ、結果として肩甲骨の動きがスムーズになり、肩まわりの血行も改善します。また、合谷はストレス緩和や自律神経のバランス調整にも役立つとされ、肩こりがメンタル的な疲労と結びついているケースにも有効です。押す際は、痛気持ちよい圧を長くかけることがコツ。肩に触れなくても肩こりを和らげることができる、まさに万能のツボといえます。
肩こりに効くツボで巡り改善!マッサージ法日常の姿勢と相性の良いツボ
日常の姿勢と相性の良いツボ 肩外兪(けんがいゆ)——巻き肩気味の人に適したツボ

肩甲挙筋は左右のバランスが重要となります。
肩外兪(けんがいゆ)は、肩甲骨の外側上部に位置し、巻き肩や猫背姿勢が気になる方に特に適したツボです。現代の生活では、スマートフォンやパソコン操作により胸が閉じ、肩が内側に入りやすくなります。この姿勢が続くと、肩甲骨の外側にある筋肉が引っ張られたまま固まり、血流が停滞しやすくなります。肩外兪を押圧すると、肩甲挙筋や僧帽筋上部の緊張がゆるみ、肩が自然と後方へ戻りやすくなるため、姿勢改善の第一歩として非常に有効です。また、肩甲骨のポジションが整うことで、肩周囲のマッサージ効果が全身に波及しやすく、呼吸の深さにも好影響をもたらします。セルフケアでは、反対側の指先で肩甲骨の外側を探り、硬く盛り上がった部分に痛気持ちよい圧をかけるのがコツです。巻き肩が気になる人ほど日常的に取り入れたい重要ポイントといえます。
日常の姿勢と相性の良いツボ 後渓——背骨ラインを整え肩の可動域を広げる
後渓(こうけい)は、手の側面、小指の付け根のやや下に位置するツボで、背骨ラインを整える働きがあることで知られています。肩こりは肩周りだけの問題と思われがちですが、実際には背骨の動きや姿勢全体と深く結びついています。後渓を刺激すると、脊柱起立筋や肩甲骨まわりにつながる深層の筋膜ラインがゆるみ、体幹の伸びが出やすくなります。これにより、肩甲骨が正しく動くための土台が整い、肩の可動域が大きく広がります。特に、腕を上げたときに肩が詰まるような違和感がある人や、長時間のデスクワークで背中が丸くなってしまう人に効果的です。マッサージでは、後渓に圧を入れつつ肩甲骨周囲を同時にほぐすと、姿勢改善の相乗効果が得られます。セルフケアでは、親指と人差し指でつまむように押し、ゆっくり呼吸を合わせながら刺激するのがおすすめです。
日常の姿勢と相性の良いツボ 肩甲骨内縁の圧痛点——固まった筋肉を直接ゆるめる
肩甲骨の内縁には、肩こりの主要原因となる筋肉が多数付着しており、慢性的な肩こりの方は高確率で強い圧痛点があります。特に菱形筋・僧帽筋中部・肩甲挙筋などが硬直しやすく、この部分が固まることで肩甲骨の動きが制限され、結果として姿勢の崩れや呼吸の浅さにつながります。肩甲骨内縁の圧痛点を的確にほぐすと、筋肉が直接ゆるみ、肩甲骨が外側・上方・下方へ自在に動くようになります。これにより肩周囲の血流が大幅に改善し、肩こり特有の重だるさが軽減されます。マッサージでは、肩甲骨に沿って縦方向に圧をかける手技がとても有効で、深部のコリに直接アプローチできます。セルフケアの場合は、テニスボールを壁との間に挟み、肩甲骨内縁に沿ってゆっくり転がすと、自分でも深い部分に届かせられます。肩こり改善において、最も効果を実感しやすい重要ポイントのひとつです。
肩こりに効くツボで巡り改善!マッサージ法ツボ+マッサージで肩こりを根本的に解消する
ツボ+マッサージで肩こりを根本的に解消するツボ刺激で筋肉がゆるみ血流改善が加速

ツボの指圧も大切ですが、マッサージと運動療法が最重要
肩こりの根本原因の多くは、筋肉の過緊張と血流不足にあります。ツボ刺激は、この二つを同時に改善できる点が大きな特徴です。肩井・合谷・肩外兪・後渓などの肩こりに効果的なツボは、筋膜の硬直ポイントと一致していることが多く、適切に押圧することで筋肉がほどけ、血流改善が一気に進みます。特に肩周囲は太い血管と神経が集中しているため、局所の緊張がゆるむだけでも全体的な巡りが向上します。マッサージと併用すれば、ツボで深部の硬直をゆるめ、その上から筋肉全体を面でほぐすことができ、効果が何倍にも広がります。また、姿勢の悪さによる肩こりは筋肉バランスの崩れも関係しますが、ツボ刺激は神経の反応を通じて自然な姿勢維持にも寄与します。短期的な楽さだけでなく、肩こりの根本改善につながるアプローチといえます。
ツボ+マッサージで肩こりを根本的に解消するツボと動的ストレッチの組み合わせ
ツボ刺激は静的なアプローチですが、これに動的ストレッチを組み合わせることで肩こり改善の効果がさらに高まります。例えば、肩井・肩甲骨内縁の圧痛点をほぐした直後に肩甲骨を大きく回すストレッチを行うと、ゆるんだ筋肉に酸素が行き渡り、可動域が一段階広がります。後渓を刺激して背骨ラインを整えてから胸椎をひねる動きや、合谷を押したあとに腕を後方へ引くストレッチなど、ツボ刺激→動作という流れを作ることで筋膜が滑らかに動き、日常姿勢のクセをリセットしやすくなります。特にデスクワークで肩甲骨が固まりやすい人は、ツボだけでは深層の筋硬結が残ることがあるため、動きで仕上げることが重要です。マッサージの施術でも、圧を入れてから動きを加える技法は効果が高く、肩こり改善の持続性に直結します。
ツボ+マッサージで肩こりを根本的に解消する継続ケアとしてのセルフ指圧のコツ
肩こりは一度ほぐしても、日常姿勢や生活習慣の影響で再び蓄積しやすい悩みの一つです。そのため、日々のセルフケアとしてツボ押しを習慣化すると、肩こり予防の効果が大きく高まります。セルフ指圧や押圧の基本は「痛気持ちいい強さで10〜15秒キープ」。強く押しすぎると筋肉が逆に収縮するため、心地よくゆるむ感覚を保つことが重要です。また、呼吸を合わせると効果が倍増します。押している間はゆっくり息を吐き、緩めるときに吸うことで、副交感神経が働きやすくなり、肩こりの背景にある緊張状態も落ちついていきます。肩井は反対側の手でつまむように刺激し、合谷や後渓は親指で円を描くように押すとコリに届きやすくなります。肩甲骨内縁はテニスボールを使うと深部まで圧を届けやすく、自宅でも十分にケア可能です。継続することで肩こりの強さや頻度が確実に変わっていきます。
肩こりに効くツボで巡り改善!マッサージ法まとめ
肩こりを改善するためには、日常姿勢のクセや筋肉の緊張、ストレスによる自律神経の乱れなど、多角的な要因にアプローチする必要があります。ツボ刺激とマッサージを組み合わせることで、深層の筋硬結までしっかりゆるみ、肩甲骨の動きが改善し、血流が安定しやすくなります。さらに、腕や手のツボである合谷・後渓・外関などを併用することで、肩こりの原因区域だけでなく全身の巡りにも働きかけることができ、肩こりが起こりにくい身体へと導かれます。セルフケアだけでも一定の効果はありますが、長年のコリや慢性化した肩こりは、深部の固まりが強く、自分では届かない部分も多く残ります。そんなときはプロの施術を取り入れることで、短期間で大きく改善するケースも少なくありません。
ほぐし処りおんでは、ツボの理論と深層筋へのアプローチを組み合わせた
「りおん式整体改善コース」
により、肩こりの根本原因へ丁寧にアプローチします。一度しっかり整えることで、日常の疲れが溜まりにくく、姿勢が自然と保ちやすい身体へと変わっていきます。肩こりを本気で改善したい方は、ぜひ一度ご相談ください。
メニュー紹介
ほぐし処りおんは、新栄町駅徒歩6分の肩こり・腰痛・ひざ痛改善サロンです。24時間・土日祝も営業。運動療法を用いた【りおん式整体改善コース】が初回半額。深部からほぐす独自手技や豊富なメニューを提供。簡単予約&キャッシュレス決済対応。
りおん式整体改善コース
りおん式もみほぐし
アロマドライヘッドスパ
足つぼオイルマッサージ
ハンドオイルマッサージ
りおん式ダイエットお試しコース
この記事を書いた人
新栄町駅のマッサージ整体・ほぐし処りおんオーナー兼セラピスト整体師 りおん

新栄町駅のマッサージ整体・ほぐし処りおんメッセージりおん
当マッサージ整体では「極上の空間で最高のマッサージ」をモットーにしております。
生花や豊富なノンカフェインのドリンクサービス。清潔感のある空間とラグジュアリーを感じられるプライベートサロン。静かな空間に静かなBGM、室温、湿度、換気や空気清浄機にもこだわっています。加湿器は加熱式ですので、カビ等の心配がありません。冬場は電気毛布で施術台を暖めておきます。施術台、ソファ、テーブル、スリッパは毎回消毒し拭き上げています。トイレも毎回掃除してお出迎えしております。
リラクゼーションを感じるには1つでも欠けてはいけません。
マッサージが最高であるのは当然ですが、やはり、お客様に喜んでいただけた瞬間が本当に嬉しいです。
リラクゼーション、整体、マッサージの知識や技術磨きを日々精進しております。
そしてこの新栄町周辺の地域に少しでも貢献していけたらと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ご予約・お問い合わせ
TEL.050-5476-0547
※施術中はお電話出られない場合がございます
営業時間:午前10:00~午後22:00まで (最終受付22:00)
お役立ちコラムに関連する記事
腰痛に効くツボを解説|原因別マッサージ
2025年12月16日
合谷・後渓ツボで整える手のマッサージ術
2025年12月9日
内関・外関をマッサージして風邪予防&メンタルケア
2025年12月7日









